編み物を始めて、「編み図通りに編んだはずなのに、サイズが全然違う!」という経験はありませんか?実は、編み物の仕上がりサイズは、「毛糸の太さ」「針のサイズ」そして「編む人の手の加減」という3つの要素が密接に関係しています。

この記事では、理想のサイズに仕上げるために知っておきたい、毛糸とサイズの関係性について分かりやすく解説します。

毛糸の太さと針のサイズの基本的な関係

編み物において、毛糸の太さと針の太さはセットで考えるのが基本です。

  • 太い毛糸 + 太い針: 編み目が大きくなり、ザクザクと早く編み進められます。仕上がりは厚手でボリュームのある質感になります。
  • 細い毛糸 + 細い針: 編み目が小さく、繊細で密度の高い仕上がりになります。時間はかかりますが、軽くて薄手のものが作れます。

毛糸のラベルには必ず「使用針の目安」が記載されています。初心者のうちは、まずその指定に従うのがサイズを外さない一番の近道です。

「ゲージ」がサイズを決める!なぜ大きさが変わるのか

同じ毛糸と針を使っても、Aさんが編んだものとBさんが編んだものではサイズが異なることがよくあります。これに関係しているのが「ゲージ」です。

ゲージとは?

10cm四方の中に、「何目・何段」あるかを数値化したものです。編み図に「20目・28段」とあれば、その数値通りに編めて初めて、編み図に記載されたサイズ通りに完成します。

手の加減(テンション)の影響

  • 手がきつい人: 糸を強く引いて編むため、編み目が小さくなり、完成サイズが規定より「小さく」なります。
  • 手がゆるい人: 糸をふんわり持って編むため、編み目が大きくなり、完成サイズが規定より「大きく」なります。

自分の編み癖を知ることが、サイズ調整の第一歩です。

理想のサイズに仕上げるための調整方法

「少し大きくしたい」「編み図より小さく作りたい」という時は、毛糸と針の関係を利用して調整することができます。

1. 針の号数を変える

これが最も一般的な調整方法です。

  • 大きくしたい時: 針を1〜2号「太く」します。
  • 小さくしたい時: 針を1〜2号「細く」します。 毛糸を変えずにサイズだけを微調整したい場合に有効です。

2. 毛糸の太さを変える

同じ編み図でも、毛糸を「並太」から「極太」に変えるだけで、全体のサイズを大きくすることができます。ただし、糸が太くなると編み地が硬くなることがあるため、針も合わせて太くする必要があります。

3. 編み目や段数を変える

編み図そのものの目数を増やしたり減らしたりする方法です。計算が必要になりますが、靴下やウェアなど、特定の部位のサイズを合わせたい場合に適しています。

赤ちゃん用品を編む時に意識したい「サイズと柔らかさ」

赤ちゃんのニット帽やパンツを編む場合、サイズだけでなく「編み地の柔らかさ」との関係も重要です。

  • サイズを合わせるために針を細くしすぎる: 編み目が詰まって硬くなり、赤ちゃんの肌に負担をかけたり、伸縮性がなくなったりします。
  • おすすめの調整: 赤ちゃん用は「柔らかさ」が命です。もしサイズが大きくなってしまう場合は、針を細くするよりも、ワンランク「細い毛糸」を選び、その糸に適した針で編む方が、ふんわりとした理想の質感に仕上がります。

まとめ

編み物におけるサイズと毛糸の関係は、以下の3点を意識するとスムーズに理解できます。

  1. ラベルの指定を基準に、毛糸と針の組み合わせを決める。
  2. ゲージを測り、自分の手の加減が「きつい」か「ゆるい」かを把握する。
  3. サイズを変えたい時は、針の号数を前後させるのが最も簡単な調整法。

毛糸と針の関係をマスターすれば、どんな編み図でも自分にぴったりのサイズで形にできるようになります。まずは小さなサンプルを編んで、自分の「ゲージ」を確認することから始めてみてくださいね。