「夏に編み物をしたいけど、暑い素材は避けたい」「サラッと気持ちよく編める毛糸が知りたい」と悩んでいませんか?

夏の編み物は、素材選びさえ間違えなければ、一年で最も快適で楽しい趣味になりますね。

この記事では、経験豊富な編み物講師が、初心者の方でも「失敗しない」「涼しく編める」夏用毛糸の選び方をわかりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、今年の夏に編みたい理想の作品にぴったりの糸を見つけられるはずですよ。

夏の編み物成功の鍵!涼しい夏用毛糸を選ぶ3つのポイント

一口に「毛糸」といっても、夏の暑い季節に使う糸には冬物とは全く異なる性質が求められます。

初心者の方が夏用毛糸を選ぶ際にチェックすべき重要なポイントは以下の3点です。

1. 吸湿性(湿気を吸う力)と通気性(風を通す力)が高いこと

日本の夏は、気温だけでなく湿度も高いため、汗をよく吸い、乾きやすい素材を選ぶことが大切です。

例えば、綿といった天然繊維は、吸湿性に優れているため、編み地が肌に触れてもベタつきにくいのが特徴です。

2. 手触りがサラッとしていて、肌離れが良いこと

編んでいる最中や、作品を身に着けたときに、チクチクしたり、熱がこもりやすい素材は避けましょう。

撚り(より)がしっかりかかっている糸や、コシがある素材は、編み目が立ち上がりやすく、風通しの良い作品に仕上がります。

3. ウォッシャブル(自宅で洗える)加工されているか

汗をかく季節に使うものは、頻繁に洗濯したいですよね。

洗濯機で洗える「ウォッシャブル加工」がされている糸や、水に強い素材(綿、麻、アクリルなど)を選ぶと、作品を長く清潔に保てます。

夏の編み物を成功させる!おすすめ素材徹底比較

ここでは、夏用として特におすすめできる代表的な素材と、そのメリット・デメリットを整理しましょう。

【天然繊維】涼しさと風合いを追求するなら

天然繊維は、その質感や着心地の良さが魅力です。特にサマーヤーン(夏糸)として人気が高い素材です。

  • 麻(リネン、ラミー): 最高の涼感素材です。シャリ感があり、吸湿性・発散性(湿気を放出する力)に優れています。しかし、伸縮性(伸び縮みする力)に乏しく、慣れるまでは編みにくく感じるかもしれません。
  • 綿(コットン): 柔らかく肌触りが良い定番素材。吸湿性に優れていますが、麻に比べるとやや乾きにくい傾向があります。初心者の方には編みやすく、色も豊富でおすすめです。
  • 絹(シルク): 美しい光沢と高級感があります。吸湿性・放湿性ともに優れており、軽くてサラッとしています。価格は高めですが、肌への優しさは抜群です。

【化学繊維・混紡】軽さと実用性を重視するなら

近年、化学繊維や、天然繊維と化学繊維を組み合わせた混紡(こんぼう)糸の進化は目覚ましいものがあります。

  • 和紙糸: 最近注目されている素材です。軽くてシャリ感があり、水に強く、通気性に優れています。型崩れしにくいため、帽子やバッグなどの雑貨にも向いています。
  • ポリエステル・アクリル(加工品): 冬物に使われるイメージがありますが、夏用に開発されたものは速乾性があり、非常に軽量です。光沢があり、水に濡れても強度が落ちません。

素材ごとの違いを以下の表で確認し、編みたい作品に合った糸を選びましょう。

素材名涼しさ(体感)編みやすさ洗濯のしやすさ主な用途
麻(リネン)◎(シャリ感最高)△(硬め、伸びにくい)ウェア、ストール、バッグ
綿(コットン)◎(初心者向き)ベビー用品、ウェア全般
和紙糸〇(手洗い推奨)帽子、バッグ、小物
混紡糸(綿麻など)〇〜◎ウェア、汎用性の高い作品

初心者必見!失敗しないためのアドバイス

せっかく編むなら、気持ちよく、長く愛用できる作品に仕上げたいですよね。

ここではつまずきやすいポイントと、安全に楽しむための豆知識をお伝えします。

【安全性重視】ベビーグッズに使う際の注意点

生まれてくる赤ちゃんや小さなお子様のために編む際は、安全性を最優先しましょう。

特に夏用のベビーグッズ(肌着や帽子など)は、以下の点に注意して糸を選んでください。

ピュアコットンやオーガニックコットンを選ぶ

染料や化学物質の影響が少ない純粋な綿(ピュアコットン)や、農薬不使用で栽培されたオーガニックコットンは、デリケートな肌に最も安全です。

「防縮(ぼうしゅく)加工」や「防炎(ぼうえん)加工」をチェック

洗濯による縮みを防ぐ加工や、万が一の火事のリスクを減らす防炎加工がされているか確認できると、より安心です。

100均素材と専門店素材、どう違う?

「手軽に試したいから100円ショップの糸でも良い?」という質問はとても多いです。

100均のサマーヤーンも種類が豊富で魅力的ですが、品質には違いがあることを知っておきましょう。

専門店素材のメリット

色落ちしにくい、摩擦に強いなど、耐久性の高さが段違いです。

編みムラが出にくいように均一に作られているため、初心者でもきれいに編みやすいです。

ロット(染めた回数)ごとの色の差が少なく、買い足しに強いです。

使い分けのヒント

試し編みや、短期間で使い捨てるような小物には100均素材も活用できますが、長く着たいウェアや、肌に触れるもの、ベビーグッズには、ぜひ専門店の上質な糸を選ぶことをおすすめします。

失敗しない糸の太さ・針の選び方

夏の編み物は、冬物よりも少し細めの糸を選ぶのが基本です。

太い糸で編むと早く完成しますが、編み地が分厚くなり、涼しさが損なわれてしまうからです。

パッケージに記載されている号数(ごうすう)を参考に、少し太めの針で「ゆるく」編むことを意識しましょう。

ゆるく編むことで編み目に隙間ができ、通気性が格段に向上し、涼しげな作品に仕上がります。

まとめ

夏用毛糸の選び方のコツを知れば、暑さを忘れて編み物に夢中になれますね。

素材の特性を理解して、今年の夏も安全に、そして楽しく編み物を続けましょう。

この記事でご紹介した夏用毛糸選びの要点は以下の通りです。

  • 夏用毛糸は、麻や綿など「吸湿性・通気性」の高い天然繊維がおすすめです。
  • 手触りがサラッとしており、自宅で洗える「ウォッシャブル」加工の有無をチェックしましょう。
  • 和紙糸などの化学繊維や加工糸も、軽量で速乾性があり実用性に優れています。
  • ベビーグッズには、肌に優しいピュアコットンや、安全性に配慮された糸を選びましょう。
  • 失敗を避けるため、耐久性や編みやすさを考慮し、用途に応じて素材を使い分けることが大切です。

さあ、涼しいサマーヤーンを見つけて、素敵な夏の編み物ライフをスタートさせましょう!