編み物を始めるとき、色々な種類の毛糸が並んでいて「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうのは、誰もが通る道ですね。特に毛糸の「太さ」は、作品の仕上がりや編みやすさを大きく左右する重要なポイントです。

「レシピ通りの太さが見つからない」「思ったより硬く仕上がってしまった」といった初心者の不安を、この記事で解消しましょう!経験豊富な編み物講師の視点から、失敗しない毛糸の太さ選びの基本と、知っておくと得するプロのコツを丁寧にお伝えします。

毛糸の太さの基本分類を知りましょう

日本では、毛糸の太さは主に「極細」「合太」「並太」「極太」などの呼称で分類されています。これは国際的な基準もありますが、まずは日本の編み図や毛糸ラベルに記載されている分類のイメージを掴むことが大切です。

毛糸を選ぶ際は、ラベルに書いてある「標準ゲージ」「使用針の目安」を必ず確認しましょう。特に針の号数を見ると、その毛糸がどれくらいの太さなのかが一目で分かりますね。

太さ別:適した作品と特徴

太さによって、仕上がりの風合いや編むスピードが全く変わってきます。まずは、作りたいものに合わせて太さを選ぶ基本をマスターしましょう。

太さの分類適した作品例編みやすさ・特徴
極細・合細(ごうぼそ)レース編み、繊細なショール、靴下編むのに時間がかかりますが、軽くて繊細な仕上がりです。
合太(ごうぶと)・中細手袋、薄手のセーター、ベビー用品最も汎用性が高く、肌触り重視のウェアに適しています。
並太マフラー、帽子、一般的なセーター、ブランケット初心者に最もおすすめの太さです。編み目がはっきりします。
極太・超極太ざっくりしたマフラー、バッグ、アウター早く編み上がります。大きな作品や、ボリュームを出したい時に最適です。

太さ選びで失敗しないための決定的な手順

毛糸の太さ選びで失敗する最大の原因は、「見た目の太さ」だけで判断してしまうことです。正しく太さを決めるためには、次の手順を踏みましょう。

  1. 作りたい作品を決める:まずはマフラーか、帽子か、セーターかなど、作品を具体的に決めます。
  2. 編み図(レシピ)を確認する:編み図に「並太推奨」など、指定の太さや推奨の針の号数が書いてあるか確認しましょう。
  3. 毛糸の「標準ゲージ」と「使用針」を照合する:レシピに指定されているゲージ(10cm四方あたり何目何段になるかという密度)と、実際に選んだ毛糸のラベルに書いてあるゲージが近いものを選びます。

もし、レシピと全く同じ太さの毛糸が見つからなくても、標準ゲージが近いものを選べば大丈夫ですよ。

ゲージ(試し編み)は必ず行いましょう

太さ選びを成功させる上で最も重要なステップがゲージ(試し編み)です。たとえラベルの表示が同じでも、人それぞれ編む力(手加減)が違うため、仕上がりの大きさが変わってしまいます。

  • レシピで指定された号数の針を使い、選んだ毛糸で10cm四方以上の正方形を編んでみましょう。
  • 編み上がった試し編みを軽く水通しし、乾かしてからサイズを測ります。
  • もし指定サイズより「大きい」場合は、針の号数を「細く」しましょう。
  • 指定サイズより「小さい」場合は、針の号数を「太く」するか、少し力の弱い毛糸を選び直します。

この一手間が、最終的な作品の完成度を大きく高めてくれるのですね。

安全と安心:ベビー用品の太さと素材の選び方

肌の弱いベビー向けの作品を編む際は、太さだけでなく素材の安全性も重要になります。赤ちゃんに贈るものは、特に細心の注意を払いましょう。

ベビーに最適な毛糸の太さ

ベビーウェアやブランケットには、肌触りが優しく、軽くて扱いやすい「合太」〜「並太」がおすすめです。あまりに太すぎるとゴワゴワしたり、重くなったりしてしまいます。

  • 太さ:合太〜並太(棒針4号〜7号程度)
  • 素材:ウォッシャブル(洗える)ウール、オーガニックコットン、アクリル混など。

特に肌に直接触れるものは、チクチクしないか、毛羽立ちすぎないかをチェックしましょう。安全性のためにも、毛羽立ちが少ない合太程度の太さで、しっかりと目の詰まった編み地にするのが望ましいですね。

100円ショップの毛糸と専門店の毛糸の太さ比較

初心者が気軽に始めやすいのが100円ショップの毛糸ですね。練習用としては大変優秀ですが、太さの安定性という点で違いがあります。

専門店の毛糸は、同じ太さ・同じ色であれば、製造ロットが変わっても品質が一定に保たれています。そのため、途中で買い足しても太さや色が大きく変わる心配が少ないです。

一方、100円ショップの毛糸は、太さのばらつき(ロットブレ)が生じやすいことがあります。特に同じ「並太」表示でも、購入時期や店舗によって太さが微妙に違うことがあるため、大作を編む際は、必要な玉数を一度に購入することをおすすめします。

最初は安価な100均の毛糸で並太を試して練習し、自信がついたら専門店で高品質な毛糸を使って大作にチャレンジするのが、失敗なく編み物を楽しむコツですね。

まとめ

いかがでしたか?毛糸の太さ選びは少し複雑に感じられたかもしれませんが、基本を押さえればもう大丈夫です。

  • 毛糸の太さはラベルの「使用針の目安」と「ゲージ」で判断しましょう。
  • 作りたいものに合った太さ(並太が初心者におすすめ)を選ぶことが重要です。
  • 購入した太さがレシピ通りか確認するため、必ずゲージ(試し編み)をしましょう。
  • ベビー用品は合太〜並太で、洗える安全性の高い素材を選びましょう。
  • 100均毛糸は練習向きですが、大作の場合はロットブレを防ぐため一度に購入しましょう。

正しい太さ選びは、編み物の成功への第一歩です。さあ、あなたも安心して、編み物の旅をスタートさせましょう!